2022.01.24
リノベーションによって叶うことはたくさんありますが、多くの方がお気に入りとして挙げる場所が、壁に棚板をとりつけてつくったウォールシェルフ(飾り棚)です。「賃貸住宅に住んでいたときから、いつかこんな風に飾りたいと思っていたんです」と紹介されるお子さまの作品や雑貨からは、住む人の人となりが伝わってきて、思わずニッコリ。マネしたい飾り方を集めてみました。
マンションリノベは、梁をいかしてスッキリと
築38年、3LDKのマンションを引き継いでリノベーションされたおうちです。
昭和に建てられた公団系の建物ということで、パイプスペースや梁がところどころに出っ張った室内構造でした。
そこで、梁をいかして棚板を渡し、キッチンカウンター上部を飾り棚に。
板の内部に入れたダウンライトが、調理する手元を明るく照らしてくれます。
照明を組み合わせるのは、DIYではなかなかできないリノベならではの仕上げですね。
キッチンの壁にも一段、オープン収納を設置しているのが分かります。
リビング、テレビ上部にもディスプレイ棚を造作しています。
手持ちの家具に幅を合わせてつくっているので、見た目もすっきり。
あえて奥行きを浅くつくり、余白を多めに残して飾ると洗練された雰囲気になります。
映画&音楽好きにうらやましいテレビまわりの棚
つづいてもマンションです。
映画鑑賞が大好きなご家族ということで、テレビを壁掛けにし、DVDを収納できる棚を上部に造作しました。
グレーのアクセントクロスが、まるで映画館のスクリーンのように、気分を盛り上げてくれます。
棚部分だけを板張りにしたのも、高級感があってお気に入りだそうです。
こちらのおうちは壁の出っ張りを利用して、オープン棚を備えた収納も造作しています。
ダイニングとキッチンの間にある「お茶コーナー」とのことで、電気ポットと、コーヒーや茶葉がたくさん!
ここで好きな飲み物をつくって、ゆっくり映画を見るおうち時間…ステキすぎます。
いろんな場所で「飾る」をめいっぱい楽しむ!
スペースを有効活用するオープンシェルフは、マンションだけでなく、二世帯住宅でも大活躍します。
ご実家に入居し、1階をご両親のために、2階を子世帯としてリノベーションされたご家族。
リビングの一角につくったスタディースペースの上部に、三段のオープンシェルフを造作。
手が届きやすい下段には本を、上部には軽くて安全なカゴで「見せる収納」を楽しんでいます。
コの字型につくったキッチンは、ピンクのタイルがかわいい!
サブウェイ型タイルだと甘くなりすぎず、とても新鮮な印象です。
調理中にさっと使いたいスパイス類や、毎日使う食品・食器は、角につくったオープン棚に。
キッチュな輸入食品のパッケージやヨーロピアンなティーセットも、タイルのイメージと似合っていますね。
底面にはラックもつけて、吊り下げ式クリップを上手く活用しています。
こちらのおうちは、トイレ上部にも棚板を設置。
この場所は、ストックのペーパーや掃除用具をしまうことがほとんどですが、飾り棚にすればこんなにキュート!
おもちゃたちのステージを見ているようで、トイレに行くのが楽しみになりそうです。
もと床の間に、ビビッドカラーで映える収納
テレワークの定着で書斎をつくるお客様が増えていますが、和室を書斎にしたこちらのおうち。
半分を畳コーナーに、窓側の半分をリビング続きのフローリング敷きにして、書斎としてデスクを置きました。
集中したいときなどは手前の建具を閉めれば、独立した個室にすることもできます。
壁にはオレンジのアクセントクロスを貼り、飾り棚を造作しました。
右側の地窓の上はもともと吊押入れ、左側は床の間だったスペースを利用しています。
「違い棚」という書院造に見られる様式を取り入れることで、和のムードともうまく馴染ませています。
飾り棚は、お子さまの陶芸作品を飾るギャラリーコーナーとして活用中。
間接照明も入れているため、作品がステキに映える空間となっています。
リビングの壁一面に、ディスプレイ本棚を造作
最後に、ウォールシェルフも組み合わせつつ、リビング壁一面に本棚をつくったおうちをご紹介します。
上の方には本や雑貨を、下2段はカゴ収納にしてスッキリとさせています。
中段二列分は、絵本の表紙を見せながら飾れる仕様に。
「今日はどの本にしようか?」お子さんと相談しながら、飾る本を選ぶのも楽しそうですね。
まとめ
もし、リノベーションでウォールシェルフをつくろうかどうか迷われている場合は、工事のときに下地だけでもつくっておくことをおすすめします。あとから「ここに棚が欲しい」と思っても、強度が保てず設置できない(もしくは、工事費がかなりかかる)可能性もあるからです。
「飾る」ことは、とっても楽しい行為。ぜひ、リノベーションしたおうちで、くらしを心地よく飾ってください。
コメント