
2022.02.15
こんにちは、ムロです(^^♪
本日は、和室の壁材の種類と塗り壁の魅力についてご紹介します
和室の壁の種類
①漆喰(しっくい)
②プラスター
③土壁
④繊維壁
⑤ジョリパット
塗り壁がもつ魅力
①味わい深い仕上がり
②機能性に優れている
③和室や洋室にも合う
和室の壁の種類

漆喰(しっくい)
漆喰は、消石灰・砂・糊などを混ぜ、ひび割れ防止に役立つ麻などの繊維質を加えて水で練り上げて仕上げる塗り壁です。
耐久性、耐火性に優れており、室内の湿度を調整する機能もあるためカビやダニの発生も防ぎます。
原材料が天然素材なので、有害な化学物質が発生する心配もありません。廃棄時も自然に還るため、環境にも優しい壁材といえます。さらに調湿性の効果が高い土壁を下に塗ることで、気密性が高まります。
漆喰の色は一般的に白ですが、顔料などを加えることで様々な色に変更することもできるため、和室の雰囲気を簡単に変えられることも特徴です。
プラスター
プラスターとは、鉱物質の粉末と水を練り合わせて仕上げる塗り壁です。別名「西洋漆喰」とも呼ばれており、白く美しい輝きが特徴です。
昔は石灰と砂を混ぜ合わせたモルタル状のものでしたが、化成糊や繊維質を混ぜたものが一般的に使用されています。厚塗りしても乾燥による収縮が少ないため、亀裂が生じにくくなります。
土壁
土壁は古くから伝わる伝統的な壁のひとつで、土を塗り固めてできた壁の事を指します。和風建築独特の温かみのある風合いに仕上がるのが特徴です。
土を用いるため耐火性に優れており、劣化しにくいので数奇屋建築や茶室の壁として多く採用されていました。「じゅらく壁」、「錆砂壁」、「大津壁」、「珪藻土壁」など、上塗りする土によって様々な土壁があります。
繊維壁
繊維壁とは、パルプ・紙繊維・化学繊維などをのりで混ぜ合わせて、水で練ったものを塗って仕上げる壁のことで、材質上やわらかい雰囲気に仕上がるのが特徴です。
室内の湿度調整や吸音性に優れており、施工もしやすいですが、耐久性に弱いため、近年ではあまり用いられなくなりました。
ジョリパット
ジョリパットとは、アクリル系塗料と砂を混ぜた材料のことです。
粘りのある材質なので、コテやローラーで模様をつけることができます。
また、水で薄めたものを吹き上げて仕上げることも可能なので、好みに合わせた壁に仕上げることができます。
耐久性に優れており、色合いや壁の質感を施工直後のまま長期間保持できることが特徴です。
色褪せしにくく塗り替え回数も最小限で済むため、メンテナンス費用を抑えることができることや、
カラーバリエーションも豊富な点、高い防カビ・防藻性能や、キズが付きにくい点など多くのメリットがあることで人気を得ており、最近では多く利用されています。
塗り壁がもつ魅力

味わい深い仕上がり
塗り壁は左官仕上げ壁とも言われ、左官職人が丁寧にコテなどを使い、光沢がなく凸凹があることが特徴です。その職人の腕や感性によって出される色合いなどが異なることから、塗り壁の最大の魅力は、味わい深い雰囲気に仕上がることと言えます。
粗塗りから仕上げまで、左官職人によって丁寧に塗って仕上げる塗り壁は、手作業ならではの豊かな質感に仕上がり、温かみを感じることができます。
工場で量産された素材とは異なり、仕上がりも無限に広がります。完成後、時間の流れとともにゆっくりと古びていく特性にもどこか趣があります。機能性に優れている
塗り壁の魅力として、優れた機能性も挙げられます。
室内の湿度を調整し、カビやダニの繁殖を制御する機能が備わっているため、高温多湿な日本の気候風土に合った壁材といえます。
ニオイや有害な化学物質を吸着・除去する性質もあるので、安全で快適な室内環境を保つことができます。自然の素材を用いて仕上げていることで廃棄する時も自然に還るため人にも環境にも優しい壁材です。
和室や洋室にも合う
塗り壁は和室の内装に用いられるイメージですが、洋室にもモダンな雰囲気をプラスすることができるので、近年では多く採用されています。
決して主役になることはありませんが、塗り壁があるだけでその部屋の格をさりげなく高めることができます。
コメント